V2Hってなに?家庭用電源になる?などと気にされていませんか。
こんなお悩みがある方
・V2Hってなに?
・メリットやデメリットは?
・V2Hメーカーはどこがあるの?
・対応している車種は?
・費用はいくらするの?
・補助金ってあるの?
・どこで見積もりが取れるの?
V2Hについてお悩みがある方にわかりやすく解説していきます。
地元で50年の歴史がある「ひだかや(株)」
V2Hってなに?
V2Hとは「Vehicle To Home(ヴィークル トゥ ホーム)」の略称で、太陽光発電の余剰電力を電気自動車に充電したり、電気自動車に溜まっている電気を住宅に送ることができるシステムになります。
一般的な電気自動車の充電器は太陽光発電の電気や電力会社の電気を電気自動車に充電するだけになります。なので、電気自動車に溜まっている電気を住宅に送ることはできません。
V2Hの機能
V2Hの機能としては変換機になります。車に溜まっている直流電力をV2Hで交流電力に変換しご家庭で使えたり、その逆の交流電力を直流電力に変換し電気自動車に電気を溜めたりできるのがV2Hということになります。
V2Hの仕組み
太陽光発電で発電した電気をご家庭で使用し、余った電気はV2Hを通して電気自動車に貯めることができます。また曇りや雨の時は、電力会社の電気もV2Hを通して電気自動車に溜めることができます。そして、電気自動車に溜まっている電気はV2Hを通してご家庭で使うことも可能です。
V2Hのメリット
V2Hのメリットについて解説していきます。V2Hのメリットは8つあります。
- 8つのメリット
- 電気代削減
- 非常用電源になる
- 電気自動車に充電
- 家にも電気が使える
- 蓄電池の容量が大きい
- 充電時間が早い
- 太陽光と相性が良い
- 環境にやさしい
V2Hのデメリット
V2Hのデメリットについても解説していきます。V2Hのデメリットは5つあります。
- 5つのデメリット
- 設置費用がいる
- 電気自動車が必要
- 対応車種が限られる
- バッテリーの劣化に繋がる
- 設置場所が必要
V2Hメーカー
V2Hのメーカーは8社あります。ニチコン、長州産業、シャープ、オムロン、パナソニック、長府工産、デンソー、東光高岳です。どんなメーカーなのか、商品のラインナップを紹介していきます。
ニチコンのV2H
ニチコンは、家庭用や公共・産業用蓄電システムを取り扱っている蓄電池メーカーで、V2Hを世界で初めて開発したメーカーになります。
ニチコンのV2H商品ラインナップ
ニチコンのランナップはEVパワーステーションはスタンダード、プレミアム、プレミアムPlusの3つあります。また蓄電池が搭載されたトライブリッドがニチコンの商品ラインナップになってきます。
- EVパワーステーション
ラインナップ | タイプ | 自立運転時出力 | 停電対応 | 通常時の操作方法 | 保証年数 |
スタンダード(N7) | 単機能型 | 3kVA未満 | 特定負荷 | 本体スイッチ | 2年 |
プレミアム | 単機能型 | 6kVA未満 | 全負荷 | 本体スイッチ+スマホ | 5年 |
プレミアムPlus | 単機能型 | 6kVA未満 | 全負荷 | 本体スイッチ+スマホ | 5年 |
- トライブリッド
ラインナップ | タイプ | 自立運転時出力 | 停電対応 | 蓄電容量 | 通常時の操作方法 | 保証年数 |
一体型 | 3連携型 | 蓄電池1台:4.0kW(通常時3.0kW) 蓄電池2台:5.0kW(通常時4.0kW) V2H:5.9kW(通常時5.9kW) | 全負荷 | 4.9kWh,7.4kWh, 9.9kWh,14.9kWh | 本体+モニタ | 15年(自然災害補償:10年間) |
セパレート型 | 3連携型 | 蓄電池1台:4.0kW(通常時3.0kW) 蓄電池2台:5.0kW(通常時4.0kW) V2H:5.9kW(通常時5.9kW) | 全負荷 | 4.9kWh,7.4kWh, 9.9kWh,14.9kWh | ポッド+モニタ | 15年(自然災害補償:10年間) |
- 新型EVパワーステーション
ラインナップ | タイプ | 自立運転時出力 | 停電対応 | 通常時の操作方法 | 保証年数 |
新型EVパワーステーション | 単機能型 | 6kVA未満 | 全負荷 | 本体スイッチ+スマホ | 10年 |
ニチコンのV2Hってどうなの?特徴・施工事例・価格も徹底解説
シャープのV2H
シャープは言わずと知られている家電や太陽光発電、蓄電池などのメーカーになります。現状、EV連携が可能なパワーコンディショナを発売をしており、V2Hと連携が可能です。システム構成的にはニチコンの「トライブリッド」と一緒になります。
シャープのV2H商品ラインナップ
シャープのランナップはV2Hシステムになります。
- V2Hシステム
ラインナップ | タイプ | 自立運転時出力 | 停電対応 | 通常時の操作方法 | 保証年数 |
V2Hシステム | 3連携型 | 5.5kVA未満 | 全負荷 | モニタ+スマホ | 5年(延長15年) |
シャープのV2Hシステムを完全攻略!特徴・施工・価格すべて解説
長州産業のV2H
長州産業は太陽光発電メーカーで、国内唯一の国内製造になります。また、蓄電池もオムロン製のOEMで販売を手がけています。
長州産業のV2H商品ラインナップ
長州産業のランナップはスマートPVエボとV2Xシステムになります。
- スマートPVエボ
ラインナップ | タイプ | 自立運転時出力 | 停電対応 | 通常時の操作方法 | 保証年数 |
スマートPVエボ | 3連携型 | 6kVA未満 | 全負荷 | モニタ+スマホ | 15年 |
- V2Xシステム
ラインナップ | タイプ | 自立運転時出力 | 停電対応 | 通常時の操作方法 | 保証年数 |
V2Xシステム | 単機能型 | 6kVA未満 | 全負荷 | モニタ+スマホ | 10年 |
長州産業V2HのスマートPVエボを完全攻略!特徴・施工・価格すべて解説
オムロンのV2H
オムロンは、日本の京都府京都市に本社を置く大手電気機器メーカーになります。太陽光業界に関しても、パワコンや蓄電池も製造しております。
オムロンのV2H商品ラインナップ
オムロンのランナップはマルチV2Xシステムになります。
- マルチV2Xシステム KPEP-Aシリーズ
ラインナップ | タイプ | 自立運転時出力 | 停電対応 | 通常時の操作方法 | 保証年数 |
マルチV2Xシステム | 単機能型 | 6kVA未満 | 全負荷 | モニタ+スマホ | 10年 |
【オムロン】V2XのKPEP-Aシリーズを完全攻略!V2Hとの違いは?特徴・施工・相場価格すべて解説
パナソニックのV2H
パナソニックは電機メーカーで、太陽光発電や蓄電池を手がけています。
パナソニックのV2H商品ラインナップ
パナソニックのランナップはエネプラットスマートPVエボとV2Xシステムになります。
- エネプラット
ラインナップ | タイプ | 自立運転時出力 | 停電対応 | 通常時の操作方法 | 保証年数 |
エネプラット | 3連携型 | 6kVA未満 | 全負荷 | モニタ+スマホ | 15年 |
パナソニックV2Hのeneplat(エネプラット)を完全攻略!特徴・施工・価格すべて解説
長府工産のV2H
長府工産は、設立1980年で山口県に本社があり、太陽光発システムや蓄電池システムの商社として活動しています。
長府工産のV2H商品ラインナップ
長府工産のランナップはリブタワープラスの1つになります。
- リブタワープラス
ラインナップ | タイプ | 自立運転時出力 | 停電対応 | 蓄電容量 | 通常時の操作方法 | 保証年数 |
一体型 | 3連携型 | 蓄電池1台:4.0kW(通常時3.0kW) 蓄電池2台:5.0kW(通常時4.0kW) V2H:5.9kW(通常時5.9kW) | 全負荷 | 7.4kWh / 14.9kWh | 本体+モニタ | 20年(自然災害補償:15年間) |
セパレート型 | 3連携型 | 蓄電池1台:4.0kW(通常時3.0kW) 蓄電池2台:5.0kW(通常時4.0kW) V2H:5.9kW(通常時5.9kW) | 全負荷 | 7.4kWh / 14.9kWh | ポッド+モニタ | 20年(自然災害補償:15年間) |
【長府工産】V2Hのリブタワープラスを完全攻略!特徴・施工・価格すべて解説
デンソーのV2H
デンソーは自動車部品の開発メーカーになります。
デンソーのV2H商品ラインナップ
V2Hの商品に関しては、ニチコンEVパワーステーションのプレミアムモデルをOEMで販売しています。しかし、デンソーは独自のHEMSと連携ができますので、電力のマネジメントも行ってくれます。
ラインナップ | タイプ | 自立運転時出力 | 停電対応 | 通常時の操作方法 | 保証年数 |
V2H充放電機器 | 単機能型 | 6kW未満 | 全負荷 | 本体スイッチ+スマホ | 5年 |
デンソーのV2Hってどうなの?メリットデメリット・施工・価格も徹底解説
東光高岳のV2H
東光高岳(とうこうたかおか)は、インフラ向けの変電設備や配電設備を手掛けているメーカーになります。
東光高岳のV2Hってどうなの?特徴・施工事例・価格も徹底解説
東光高岳のV2H商品ラインナップ
東光高岳の商品は非系統連系型でSmanecoという商品になります。電力系統の影響を受けず家電機器に給電が可能。
ラインナップ | タイプ | 自立運転時出力 | 停電対応 | 通常時の操作方法 | 保証年数 |
Smaneco V2H | 単機能型 | 3kW | 全負荷 | 液晶パネル | 3年 |
対応している車種
V2Hに対応している電気自動車の車種を紹介していきます。ただし、V2Hメーカーによって対応していない車種もあります。
日産の電気自動車
日産の電気自動車はV2Hに対応しています。
- 対応車種
- ・リーフ ・e-NV200 ・アリア ・サクラ
三菱の電気自動車
三菱の電気自動車はV2Hに対応しています。
- 対応車種
- ・i-MiEV ・MINICAB-MiEV ・エクリプスクロス(PHEVモデル) ・アウトランダーPHEV ・eKクロスEV ・MINICAB-MiEV TRUCK
トヨタの電気自動車
トヨタの電気自動車はV2Hに対応しています。
- 対応車種
- ・プリウスPHV ・クラウンSPORT RS ・クラウンセダンFCEV ・MIRAI ・bZ4X ・LEXUS RZ450e ・RZ300e ・LEXUS UX300e
ホンダの電気自動車
ホンダの電気自動車はV2Hに対応しています。
- 対応車種
- ・Honda e
マツダの電気自動車
マツダの電気自動車はV2Hに対応しています。
- 対応車種
- ・MAZDA MX-30 EV MODEL ・MAZDA MX-30 ROTARY-EV ・CX-60 PHEV
スバルの電気自動車
スバルの電気自動車はV2Hに対応しています。
- 対応車種
- ・SOLTERRA
BYDの電気自動車
BYDの電気自動車はV2Hに対応しています。
- 対応車種
- ・e6 ・J6 ・K8
BYD Auto Japanの電気自動車
BYD Auto Japanの電気自動車はV2Hに対応しています。
- 対応車種
- ・ATTO 3 ・DOLPHIN ・DOLPHIN Long Range
Hyundaiの電気自動車
Hyundaiの電気自動車はV2Hに対応しています。
- 対応車種
- ・KONA ・IONIQ5
ONIQ 5については高電圧のバッテリーシステムを搭載しており、EVパワー・ステーションとの接続時には変圧が必要となります。この変圧の際に車両内部で約1~2kWの電力消費が発生致します。
そのため、IONIQ 5につきましては、災害時等にはお使いいただけますが、日常的なご利用については推奨できないため、対応車種としては掲載しておりません。
詳細につきましては車両メーカー様にお問合せください。→Hyundaiカスタマーセンター
ベンツの電気自動車
ベンツの電気自動車はV2Hに対応しています。
- 対応車種
- ・EQS ・EQE ・EQS SUV ・EQE SUV ・S 580 e 4MATIC long
V2Hの設置費用
V2Hの設置費用は商品代+工事費用+諸経費(申請費)になります。相場価格としては100万円~180万円ぐらいになります。幅があるのは、ラインナップや工事内容によって設置費用は異なります。
ニチコンV2Hの相場価格
ニチコンV2Hの商品の価格です。これに工事費用と諸経費(申請費)が加算になります。価格はメーカー希望価格になります。
ラインナップ | 価格(税抜) |
スタンダード | 498,000円~ |
プレミアム | 898,000円~ |
プレミアムPlus | 1,707,000円〜 |
トライブリッド(一体型) | 1,300,000円〜 |
トライブリッド(セパレート型) | 1,600,000円〜 |
新型EVパワーステーション | 1,280,000円〜 |
シャープV2Hの相場価格
シャープV2Hの商品の価格です。これに工事費用と諸経費(申請費)が加算になります。価格はメーカー希望価格になります。
ラインナップ | 価格(税抜) |
V2Hシステム | 1,600,000円〜 |
長州産業V2Hの相場価格
長州産業V2Hの商品の価格です。これに工事費用と諸経費(申請費)が加算になります。価格はメーカー希望価格になります。
ラインナップ | 価格(税抜) |
スマートPVエボ | 1,600,000円〜 |
V2Xシステム | 1,600,000円〜 |
オムロンV2Hの相場価格
オムロンV2Hの商品の価格です。これに工事費用と諸経費(申請費)が加算になります。価格はメーカー希望価格になります。
ラインナップ | 価格(税抜) |
マルチV2Xシステム | 1,600,000円〜 |
パナソニックV2Hの相場価格
パナソニックV2Hの商品の価格です。これに工事費用と諸経費(申請費)が加算になります。価格はメーカー希望価格になります。
ラインナップ | 価格(税抜) |
エネプラット | 1,600,000円〜 |
長府工産V2Hの相場価格
長府工産V2Hの商品の価格です。これに工事費用と諸経費(申請費)が加算になります。価格はメーカー希望価格になります。
ラインナップ | 価格(税抜) |
リブタワープラス(一体型) | 1,300,000円〜 |
リブタワープラス(セパレート) | 1,600,000円〜 |
デンソーV2Hの相場価格
デンソーV2Hの商品の価格です。これに工事費用と諸経費(申請費)が加算になります。価格はメーカー希望価格になります。
ラインナップ | 価格(税抜) |
V2H充放電機器 | 1,100,000円〜 |
東光高岳V2Hの相場価格
東光高岳V2Hの商品の価格です。これに工事費用と諸経費(申請費)が加算になります。価格はメーカー希望価格になります。
ラインナップ | 価格(税抜) |
Smaneco V2H | 750,000円〜 |
V2Hの補助金情報
V2Hにも補助金が出ています。V2Hは電気自動車に溜まっている電気を電源と考え、エネルギー自給率を上げたり、非常時の停電対策や環境問題のために補助金が交付されています。
国の補助金
国からV2Hに対して補助金が出ていましたが、現在は終了しています。
各自治体の補助金
各自治体の補助金は、国とは違って各自治体で設定された内容で交付されています。なので、お住いの自治体が補助金をだしているか確認してみましょう。
【2024年度版】岡山県でV2Hの補助金って出てるの?提案時の注意点も公開
見積もりは専門店が良い
V2Hの見積もりを取るなら専門店が良いでしょう。V2Hを販売しているお店は、量販店や工務店などがありますが、V2Hの工事は電気工事になりますので専門知識が必要です。なので、独自で販売しており自社で工事を行っている専門店が良いです。ここでは、岡山県で50年以上の歴史がある「ひだかや(株)」が一貫体制でV2Hの施工販売を行っています。提案・工事・アフターメンテナンスがすべて整っていますので、お気軽に相談してみてください。
地元で50年の歴史がある「ひだかや(株)」
監修
この記事の監修は、岡山県で創業50年以上でV2Hの販売から施工、アフターメンテナンスを手掛けている「ひだかや株式会社」が監修しています。